タンス預金、タンス貯金がデフレ進行に一役買っている???

2010年01月10日

お金、通貨には三つの機能があると言われています。

・交換の媒体

・価値の尺度

そして最後にもうひとつ、

・価値の保存

というものです。


通貨に価値の保存という機能があるため、

一年間一生懸命働いて貯金をして、一年後に海外旅行に行ってくる、

ということが可能です。

あるいは、30年間一生懸命働いて貯金して、老後にお金を使う、

ということが可能になります。


ここで問題です。

貯金をすると、あとに楽しみを残しておけるので、

みんなが一生懸命貯金します。


そうすると、流通する通貨量が減ります。

ということは、物価が下がります。

物価下落、つまりデフレが続くことになり、

今買うよりも、一年待って買った方が安く買えることになります。

そこでさらに貯金します。


そうすると、さらに流通する通貨量が減ります。

物価が下がります。

会社の売り上げも下がります。

給料も下がります。

ますます、お金を使わずに節約して、貯蓄に励むようになります。

銀行に貯金するのなら、それが信用創造でお金を増やしていきますが、

タンス預金をする人も増えると、

本当に流通するお金が減ってしまいます。


これらが繰り返されて

流通する通貨量は減少し、物価はどんどん下がり、給料も下がり、

貯蓄に励むようになります。

まあ、デフレスパイラルのことになるのですが・・・。


とにかく、よしとされる貯蓄は、実はデフレスパイラルのひとつの

原因になっているようです。


経済にとっては良くないので、貯金しすぎないように、

貯金に対して利息を上げる、という考えもあるそうですが、

そんなことをすると銀行にお金が集まらずに、余計お金が回らなくなります。


ですので貯金しすぎによる流通通貨減少によるデフレ、景気悪化を防ぐには、

マイルドなインフレが起こっていた方がよいです。

そのためには、ゆっくりと通貨の供給量を増やすべきです。

でも日本はそうなってきませんでした。


その結果、年金をもらっている人は豊かな生活ができ、

若者はワーキングプアに陥っています。あるいは、仕事自体がない。


おかしな話です。


ただ、通貨供給量を調節することのできる人たちが、

まもなく年金をもらえる年代、あるいは、すでに年金をもらっている年代、で、

高度経済成長期に蓄えをできた年代の方たちなので、

自分たちに不利な、インフレ政策をとりたくないのかもしれません。


年金の世代間格差がはっきり言われているのに、

今すぐその格差を埋めようとしないのが、その思惑の表れでしょう。


ですが、いつかひずみが解消されるかもしれません。


世界同時不況による金融崩壊での、

通貨体制の変化や、ハイパーインフレ等によって。

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